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1.話法の助動詞

(1) 話法の助動詞とは

話法の助動詞は動詞を補助し、動詞の意味に「可能」、「義務」、「意志」などの意味をもたせるほかに、話し手の主観的なニュアンスをそえるものです。

(2) 話法の助動詞は枠構造

話法の助動詞が使われる文では動詞は不定形となって、文末へおかれます。

Kannst du nach der Uni zu mir kommen? (大学が終わった後、私のところへ来てくれる)

平叙文の場合、助動詞は2番目の位置におかれ、文末におかれた不定形と枠を作るようにして他の文成分を挟みます。
これは枠構造とよばれるもので、助動詞の入った文は枠構造を作ります。

  助動詞   動詞
Das Kind kann schon lesen
Morgen muss ich nach Berlin fahren
Hier darf man nicht rauchen

どうしてこのようなことが起こるのでしょうか?
不定詞句から考えると分かりやすくなります。
不定詞句の語順は日本語と同じで、不定詞句が最後に来ます。

sehr gut Klavier spielen können (とても上手にピアノがひける)

これが文になると、主語が入り、話法の助動詞は人称変化し、定動詞の位置である2番目の位置におかれ、不定詞は「結果的に」文末に残るわけです。

Meine Freundin kann sehr gut Klavier spielen. (僕のガールフレンドはとても上手にピアノをひくことができる)

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