2.過去形の人称変化(2)
ドイツ語は過去形も人称変化します。過去形の人称変化は過去基本形とよばれるものに人称語尾をつけたものです。
過去基本形は弱変化動詞の場合は規則的に作られますが、不規則動詞(強変化動詞、混合変化動詞)の場合は規則性はありません。
1人称と3人称の過去形は過去基本形と同じ形になります。
(1) 弱変化動詞
In einem kleinen Dorf lebte ein Mann.(とある小さな村にある男が住んでいました)
Der Mann arbeitete Tag für Tag und machte Fahrräder. (その男は来る日も来る日も働き、自転車を作りました)
上の表は弱変化動詞の過去人称変化の表です。
弱変化動詞の場合は、動詞の語幹に -te を加えて過去基本形というものを作り、過去基本形に人称語尾をつけたものが過去人称変化です。
発音しやすいように -ete を加える動詞(arbeiten など)もあります。
(2) 強変化動詞/混合変化動詞
Plötzlich kamen die Germanen; sie sangen laut , marschierten nach Gallien und griffen die Römer an. (突然ゲルマン人が来ました。彼らは大きな声で歌い、ガリヤへと行進しそしてローマ人たちを攻撃しました)
上の表は強変化動詞と混合変化動詞の人称変化を示すものです。
強変化動詞・混合変化動詞の場合、過去基本形は弱変化動詞の場合のように規則的に作られるのではなく、個々の動詞の語幹の母音を変化させて作られます。そしてこれに人称語尾を付け加えたものが過去人称変化となります。
(3) 分離動詞
前綴りは変化しません。基礎動詞の部分のみ変化します。
ab|fahren(出発する): fuhr ab (fahren - fuhr)
mit|teilen(伝える):teilte mit (teilen - teilte)
(4) 非分離動詞
分離動詞と同様に前綴りは変化しません。基礎動詞の部分のみ変化します。
bestehen(合格する):bestand (stehen - stand)
gehören(属する): gehörte ( hören - hörte)
(5) haben、sein、werden の過去人称変化
(6) 話法の助動詞の過去人称変化