6.zu不定詞の用法
(1) 主語として用いられます
Ausländische Briefmarken zu sammeln ist sein Hobby.(外国の切手を集めることが彼の趣味です)
Es ist sein Hobby, ausländische Briefmarken zu sammeln.
★主語としてのzu不定詞句は重苦しい感じになりますので、esを形式的な主語として文頭におき、zu不定詞句は文末におかれることが多い
★zu不定詞句は原則としてコンマで他の部分と区切られます。ただし、zu不定詞単独の場合は区切られません。
(2) 動詞の目的語として用いられます
Hast du heute Abend schon etwas vor? (今晩もう何か予定していますか)
Ja, ich habe vor, ins Kino zu gehen.(ええ、映画を観に行く予定です)
Er freut sich schon darauf, sie wieder zu sehen. (彼は彼女に再会することを楽しみにしている)
前置詞句が目的語になる場合には、「da(dar)」 + 前置詞になります。
(3) 名詞の付加語として用いられます
Hast du Lust, mit mir Tennis zu spielen? (僕と一緒にテニスをする気はありませんか)
Ich habe keine Zeit, ins Konzert zu gehen. (コンサートへ行く暇がない)
(4) 形容詞の付加語として用いられます
Bist du schon bereit zu gehen? (もう出かける準備はできましたか)
(5) um/ohne/statt + zu 不定詞
・[um + zu不定詞:「〜するために」]
Er fährt nach England, um dort Englisch zu lernen.(彼は英語を学ぶために英国へ行く)
・[ohne + zu不定詞:「〜することなしに」]
Er ging weg, ohne zu grüßen. (挨拶もしないで彼は立ち去った)
ging: gehenの過去形 (第13課参照)
・[statt(anstatt) + zu不定詞:「〜する代わりに」]
Sie rief mich an, statt mir zu schreiben. (彼女は手紙を書く代わりに私に電話した)
rief an: anrufenの過去形 (第13課参照)
(6) その他の用法:(これらの用法ではコンマはつきません)
・haben + zu 不定詞: 「.....しなければならない」
Heute habe ich viel zu tun. (今日はしなければならないことがたくさんある)
・brauchen + zu 不定詞:「.....を必要とする」(否定詞とともに 「..... する必要はない」)
Sie braucht heute nicht zu arbeiten. (彼女は今日は仕事をする必要はない)
・scheinen + zu 不定詞:「.....のように思われる」
Die Kinder scheinen müde zu sein.(その子供たちは疲れているようにみえる)
・sein + zu 不定詞:「.....されうる、されなければならない」
Das Buch ist leicht zu lesen. (その本は簡単に読める)
Die Miete ist jeweils im Voraus zu zahlen. (家賃はその都度前もって支払わられなければならない)