① 目的語を2つ取る動詞の間接目的語になる
geben(与える)、schenken(プレゼントする)、zeigen(見せる) などの動詞の間接目的語として用いられ、日本語の「…に」に対応します。
★ 3格・4格目的語の語順
⒈ 人称代名詞は必ず名詞の前に:Ich gebe ihm das Buch.「彼にその本を渡します」、Ich gebe es dem Mann.「その男性にそれを渡します」
⒉ 4格の人称代名詞は必ず3格の人称代名詞の前に:Ich gebe es ihm.「それを彼に渡します」
⒊ 3格の名詞は原則として4格の名詞の前に:Ich gebe dem Mann das Buch.「その男性にその本を渡します」
② 3格目的語のみを取る動詞の目的語になる
★helfen(人3を手伝う)、gehören(…1は人3のものである)、gefallen(…1は人3の気に入る)は3格の目的語を取りますが、日本語の「…に」には対応しません。
③ 前置詞の目的語になる
mit, zu など「3格と結びつく前置詞」や in, auf などの「3格または4格と結びつく前置詞」の目的語になります。日本語の「…に」には対応しません。
① 名詞の修飾語になる
日本語の格助詞「…の」に対応し、後ろから名詞を修飾します。
② 前置詞の目的語になる
trotz, während, wegen など「2格と結びつく前置詞」の目的語になります。日本語の「…に」には対応しません。
ポイント
① 1格と4格の形が異なるのは男性だけ。中性、女性、複数は1格と4格は常に同じ形。
② 女性は3格と2格も同じ形。
③ 不定冠詞と mein 型は男性1格、中性1・4格の2か所(上の表の△の所)に語尾がない。
定冠詞類と不定冠詞類の違いはこれだけで、あとは共通!
ポイント
① 3人称の人称代名詞で1格と4格の形が異なるのは男性だけ。
② 2人称敬称の Sie の変化は3人称複数のsieと同じ。ただし3格・4格の場合も大文字で書き始める。
↙︎英語の my や his のような意味はありません。「私の」「彼の」は所有冠詞の mein、sein です。
★ 人称代名詞の2格は2格の目的語をとる動詞の目的語になりますが、今日ではこのような動詞はほとんど使われないので省略しました(=覚える必要はありません)。