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2 動詞の現在人称変化

1 動詞の不定形と定形

動詞の基本形(原形)を不定形といいます。動詞の不定形は kommen(来る)、sein(である)のように語尾 -en/-nで終わります。動詞の不定形は、Musik hören「音楽を聴くこと」のように句の最後に来ます。したがって、「私の趣味は音楽を聴くことです」は Mein Hobby ist Musik hören. または Musik hören ist mein Hobby. になります。動詞は主語に合わせて語尾が変わります。主語に合わせて変化した動詞の形を定形といいます。動詞の定形は Ich komme aus Fukuoka.「私は福岡出身です」のように第2位に来ます。


2 規則動詞の現在人称変化







注意 語幹が ß/s/z で終わる動詞は du の時の人称語尾が -t になります。




英語では人称語尾が退化していて、残っているのは3人称単数の -s だけですが、英語以外のヨーロッパの言語(ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ロシア語…)では、どの言語でも主語に合わせて動詞の形が変わります。

 ● 規則変化動詞のバリエーション

arbeiten(働く)finden(見つける)、のように語幹が t  d で終わる動詞は、発音しやすくするために、3人称単数および du/ihr が主語の時に、語幹と人称語尾の間に eを入れます。






3 不規則動詞の現在人称変化

規則動詞の変化は語尾だけですが、不規則動詞は語幹も変化します。ただし、語幹が変化するのは、3人称単数が主語の場合と du が主語の場合(黄色の部分)だけです。


1) 語幹の e が i または ie に変わる動詞(sprechen 型 / lesen 型の不規則動詞)





★ sprechen 型の不規則動詞は、essen(食べる)geben(与える)lesen(読む)sehen(見る)などがあります。

lesen と sehen は、du liest / er liestdu siehst / er sieht のよう e が ie に変わります




注意 du lies(heißen を参照!)





 ● 動詞 werden

werden(…になる)は、受動の助動詞としても使われます。主語が3人称単数、または du の場合に語幹の e  i のに変わりますが、du のところでは語幹の d がなくなり、3人称単数の人称語尾 -t がなくなります。






 ● 動詞 nehmen

nehmen(英 take)も、主語が3人称単数、または du の場合に語幹の e  i のに変わりますが、されに語幹の h がm に変わります。







2) 語幹の a が ä に変わる動詞(fahren 型の不規則動詞)







 ● fahren 型動詞のバリエーション

halten(保つ、止まる)のように語幹が –t で終わる動詞は、3人称単数の時に hältdu が主語の時に hältst になりますが、ihr が主語の時に規則動詞と同様に haltet になります。



動詞 laden(積む)は、3人称単数の時に lädtdu が主語の時に lädst になりますが、ihr が主語の時に規則動詞と同様に ladet になります。




3) その他の不規則動詞

 ● 動詞 haben

haben(英 have)は主語が3人称単数、または du の場合に語幹の b がなくなります。









 ● 動詞 sein

sein(英 be)は非常に不規則に変化しますが、とても重要で、よく使う動詞ですから必ず覚えましょう。








 ● 動詞 wissen

wissen(知っている)は主語が単数の時には語幹の母音が ei に、ss が ß に変わり、1・3人称では語尾がつきません。