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説明

キーセンテンス (第11課を参照: 間接疑問文)
Weißt du, wie spät es ist?
何時か、わかる?

1 Herr Klein kommt von der Arbeit nach Hause.
…さん / クライン / 来る / …から / (定冠詞) / 仕事 /…へ / 自宅
クラインさんが仕事から帰ってきます。
応用: 動作の起点を表し、「…から」を意味する前置詞 von は3格を求めます。Arbeit は女性名詞なので、der は女性3格の定冠詞です。前置詞 von と定冠詞 dem(dem = 男性・中性3格)は vom になることが多いです。次の例文を挙げます。
von + 男性名詞:„Er kommt vom Unterricht nach Hause.“「彼は授業から帰ってきます」
von + 女性名詞:„Er kommt von der Prüfung nach Hause.“「彼は試験から帰ってきます」
von + 中性名詞:„Er kommt vom Fest nach Hause.“「彼はお祭りから帰ってきます」
2 Seine Frau sieht fern.
彼の / 妻 / 見る / 遠く
妻がテレビを見ています。
応用: sieht fern は分離動詞 fernsehen「テレビを見る」の3人称単数現在形です。次の例文を挙げます。
„Ich sehe heute Abend fern.“「私は今晩テレビを見ます」
„Siehst du heute Abend auch fern?“「君も今晩テレビを見ますか」
„Wollen wir zusammen fernsehen?“「一緒にテレビを見ましょうか」
3 Was ist denn los? Bist du krank?
何が / …である / (質問を文脈に結びつける語) / 取れている /// …である / 君は / 病気
どうしたんだい?病気なの?
応用: „Was ist denn los?“「どうしたんですか」「どうしたんだ?」を成句として覚えて下さい。
„Bist du krank?“ は「病気なの?」を意味するだけでなく、「頭がおかしくなったの?」を意味することもあります。
4 Nein, es geht mir sehr gut.
いいえ // (形式主語) / 行く / 私に / とても / 良い
いいえ、とても元気よ。
応用: „Es geht mir gut.“ という表現はユニット11で習いました。この文の es は、非人称の es であり、形式主語です。
5 Aber der Film ist so spannend.
しかし / (定冠詞) / 映画 / …である / とても / はらはらさせる
でも、この映画はとてもはらはらさせるの。
応用: Film は男性名詞なので、der は男性1格の定冠詞です。spannend は動詞 spannen「張る」の現在分詞ですが、動詞 sein と結びつけて用いられる場合は、分詞ではなく形容詞と見なされます。現在分詞は名詞の付加語として使うこともあります。その時は、形容詞と同じ格変化をします。次の例文を挙げます。
1格男性:„Das ist ein spannender Film.“「それは手に汗握る映画です」
1格中性:„Das war ein spannendes Spiel.“「それは手に汗握る試合でした」
6 Sag mal, weißt du, wie spät es ist?
言え / ちょっと // 知る / 君は // どのくらい / 遅い / (形式主語) / …である
ねえ、何時かわかっているのかい?
ポイント: weißt は、動詞 wissen の du に対する現在形です。wissen は目的語として文を取ることが多いです。後半の文の wie spät es ist は副文であり、その人称変化させた動詞 ist は文末に置かれています。このような副文は、「間接疑問文」と呼ばれています。この副文の es は非人称の es であり、形式主語です。wie spät は「何時」を意味する成句です。
応用: „Sag mal, ...“ は、du で呼び合っている親しい相手に対する呼びかけの言葉です。
Sie で呼び合っている親しい相手の場合は、
„Sagen Sie mal, ...“ という言い方になります。
応用: 間接疑問文を練習するために、次の例文を挙げます。
„Wie spät ist es?“ - „Ich weiß nicht, wie spät es ist.“
「何時ですか」「何時か、わかりません」
助動詞は、間接疑問文の文末に来ます。
„Wann kann er kommen?“ - „Ich weiß nicht, wann er kommen kann.“
「彼はいつ来られますか」「彼がいつ来られるか、わかりません」
„Wie lange hat sie gewartet?“ - „Ich weiß nicht, wie lange sie gewartet hat.“
「彼女はどのくらい待ちましたか」「彼女がどのくらい待ったか、わかりません」
間接疑問文では、人称変化させた分離動詞は一つの動詞になり、文末に来ます。
„Warum spielt sie nicht mit?“ - „Ich weiß nicht, warum sie nicht mitspielt.“
「彼女はなぜ試合に出ないのですか」「彼女がなぜ試合に出ないか、わかりません」
「かどうか」に当たるドイツ語の単語は ob です。
„Kannst du morgen kommen?“ - „Ich weiß nicht, ob ich morgen kommen kann.“
「明日来られる?」「明日来られるかどうか、わからない」
7 Du, hör mal, der Mörder ist der Bruder seiner Frau.
君は // 聞け / ちょっと // (定冠詞) / 殺人者 /…である / (定冠詞) / 兄・弟 / 彼の / 妻
ちょっと、あなた、殺人者は彼の妻の弟なのよ。
応用: Mörder と Bruder は両方とも男性名詞なので、それぞれの der は男性1格の定冠詞です。ドイツ語の1格は主語の格だけでなく、動詞 sein「…である」werden「…になる」bleiben「ずっとそのままである」の補足語も1格になります。次の例文を挙げます。
„Er ist und bleibt ein Dummkopf.“「彼は馬鹿者であり、いつまでも馬鹿者であろう」
Dummkopf は男性名詞なので、ein は男性1格の定冠詞です。
応用: Frau は女性名詞なので、seiner は、所有冠詞 sein の女性2格です。2格は主に修飾語の格であり、ドイツ語では修飾語は der Bruder seiner Frau「彼の妻の兄・弟」のように、基礎語の後ろに来ます。所有冠詞の2格はちょっと複雑です。seiner は語幹 sein「彼の」と「…の」を意味する2格の語尾 -er からなっています。従って、2格 seiner を直訳すると、「彼の…の」となります。次の例を挙げます。
女性2格:„der Lehrer meiner Tochter“「私の娘の先生」
複数2格:„der Hund deiner Kinder“「君の子共たちの犬」
男性弱変化2格:„das Buch ihres Studenten“「彼女の学生の本」
8 Welcher Mörder? Wovon redest du eigentlich?
どの / 殺人者 /// 何について / 話す / 君は / そもそも
どの殺人者?何の話をしてるんだ?
応用: 疑問詞 welch- は定冠詞類の dieser と同じ語尾変化をします。Mörder は男性名詞なので、welcher は welch- の男性1格です。次の例文を挙げます。
男性4格:„Welchen Wein nehmen wir?“「どのワインにしましょうか」
中性1格:„Welches Spiel ist wichtiger?“「どちらの試合の方が大切ですか」
男性3格:„Welchem Lehrer geben wir das Buch?“「その本をどの先生に渡しましょうか」
応用: 疑問詞 wovon を「何について」として覚えましょう。動詞 reden と sprechen には微妙なニュアンスの違いがありますが、多くの場合は入れ替えることは可能です。
„Wovon redest du eigentlich?“ = „Wovon sprichst du eigentlich?“
9 Na, davon. Von dem Film.
ほら // それについて ///…について / (定冠詞) / 映画
ほら、これのことよ。この映画のこと。
応用: ドイツ語では、相手の質問に対して苛立ちを表す時には、その質問に対する答えの前に „Na, …“ と言います。
応用: davon を「それについて」として覚えて下さい。„Von dem Film.“ は „Ich rede von dem Film.“「私はこの映画について話しています」を短縮した言い方です。Film は男性名詞であり、前置詞 von は3格を求めるので、dem は男性3格の定冠詞です。前置詞は独立した意味を持つほか、特定の動詞とともに熟語的に使用されることもあります。
前置詞と動詞からなる熟語の目的語を尋ねる時には、
„Wovon redest du?“ というように、wo + その前置詞からなる疑問詞を使います。
前置詞と動詞からなる熟語の目的語を代名詞に替える時には、
„Ich rede davon.“ というように、da + その前置詞からなる代名詞を使います。
10 Übrigens, die Tochter ihres Bruders weiß nicht, wo er wohnt.
ところで // (定冠詞) / 娘 / 彼女の / 兄・弟 / 知る / ない // どこ / 彼は / 住む
あのね、彼女の弟の娘は、彼がどこに住んでいるか知らないのよ。
ポイント: この文の weiß は動詞 wissen の3人称単数現在形です。後半の文の wo er wohnt は weiß の目的語であり、間接疑問文です。
応用: Bruders は、男性名詞 Bruder の2格単数です。2格の男性・中性名詞には語尾 -(e)s、男性弱変化名詞には語尾 -en がつきます。 女性・複数名詞には語尾がつきません。
ihres は、所有冠詞 ihr の男性2格です。Tochter は女性名詞なので、die は女性1格の定冠詞です。先に習ったように、修飾語 ihres Bruders「彼女の兄・弟の」は、基礎語 die Tochter「その娘は」の後ろに来ています。次の例を挙げます。
男性2格:„die Tochter meines Lehrers“「私の先生の娘」
中性2格:„der Hund deines Kindes“「君の子共の犬」
11 Schluss jetzt! Ich mag keine Krimis.
終わり / 今 /// 私は / 好む / (否定冠詞) / 刑事物
いいかげんにしろ!僕は刑事物なんてきらいなんだ。
応用: 後半の文の mag は、話法の助動詞 mögen の ich に対する現在形です。mögen は動詞として単独で用いられることが多いです。Krimis は、男性名詞 Krimi の複数形であり、keine は複数4格の否定冠詞です。
12 Es ist zehn nach sieben, und ich habe Hunger.
(形式主語) /…である / 10 /…の後に / 7 // そして / 私は / 持っている / 空腹
7時10分だ。お腹がペコペコだよ。
応用: ドイツ語では、時刻を表す時には、非人称表現 es ist を使います。時刻の日常的な言い方を説明するために、次の例文を挙げます。
„Es ist zehn vor sieben.“「7時10分前です」
„Es ist halb sieben.“「6時半です」„Es ist halb eins.“「12時半です」
„Es ist zehn vor halb sieben.“「6時20分です」„Es ist zehn vor halb eins.“「12時20分です」
„Es ist fünf nach halb sieben.“「6時35分です」„Es ist fünf nach halb eins.“「12時35分です」
„Es ist Viertel nach sieben.“「7時15分です」
„Es ist Viertel vor sieben.“「6時45分です」
13 Ich auch. Hol doch etwas aus dem Kühlschrank!
私は / もまた /// 取ってこい /…したらどう / 何かを /…の中から / (定冠詞) / 冷蔵庫
私もよ。冷蔵庫から何か持ってきたらどう?
応用: „Hol!“ は、動詞 holen「行って取ってくる」の du に対する命令形です。この文の holen には目的語が2つあります。つまり、「何々を」を意味する不定代名詞 etwas と「…の中から」を意味する語句 aus dem Kühlschrank です。Kühlschrank は男性名詞であり、前置詞 aus は3格を求めるので、dem は男性3格の定冠詞です。次の例文を挙げます。
aus + 男性名詞:„aus dem Schrank“「戸棚の中から」
aus + 女性名詞:„aus der Tasche“「鞄の中から」
aus + 中性名詞:„aus dem Regal“「棚の中から」
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