2.再帰動詞の用法(1)
再帰代名詞と結びつきが強く、再帰代名詞を目的語とする動詞があり、再帰動詞とよばれます。
しかし、再帰動詞の用法しかない純粋な再帰動詞はごく少数で、ほとんどの再帰動詞は普通の動詞が再帰代名詞を目的語にとり、再帰的に使われたものです。
再帰動詞には3格の再帰代名詞をとるもの(少数)と4格の再帰代名詞をとるものがあります。
主語が変わるとそれに応じて再帰代名詞も変化することを忘れないようにしましょう。
sich(4) erkälten(風邪をひくの現在完了形)

主語 | 再帰代名詞 | ||
---|---|---|---|
Ich | habe | mich | erkältet |
Du | hast | dich | erkältet |
Er | hat | sich | erkältet |
Wir | haben | uns | erkältet |
Ihr | habt | euch | erkältet |
Sie | haben | sich | erkältet |
(1) 4格の再帰代名詞をとるもの
4格の目的語をとる他動詞が再帰代名詞を目的語にとり、再帰動詞として使われた場合、次のように動詞の意味が変化します。
(1) 他動詞が自動詞的になります
Ich setze das Kind auf den Stuhl. (私はその子を椅子に座らせる) (他動詞)
Ich setzte mich auf den Stuhl. (私は椅子に座る)(再帰動詞)
Das freut mich. (それは私を喜ばせる[それはありがたい])(他動詞)
Ich freue mich auf die Winterferien. (私は冬休みを楽しみにしている) (再帰動詞)
(2) 受動的もしくは自動的になります
Die Tür öffnet sich. (ドアが開く)
(3) 相互代名詞としても用いられます(主語が複数の場合)
Wir verstehen uns gut. (わたしたちは良く理解しあっている)
Sie helfen sich. (彼らは互いに助け合う)