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言語選択

4.1 プレゼンテーションの特徴

もう一度、プレゼンテーションというコミュニケーションの場を考えてみましょう。たとえば、戦争の悲惨さを訴えるには、どんな言葉で説明するよりも、広島や長崎の原爆投下直後の写真、ピカソの絵画『ゲルニカ』、戦没兵士の血染めのヘルメット、を無言で見せるほうが効果的かもしれません。一方、広島の写真はその被害の悲惨というメッセージを受け取る人もいれば、兵器としての破壊能力そのものに注目する人もいるかもしれません。この章では、ことばによる説明と視覚的な効果、特にPowerPoint のスライド作成上の注意点などを扱います。なお、PowerPoint やその他のプレゼンテーションに使えるソフト[注1]の使用方法の説明は、別にマニュアルを読んだり講習会を利用したりすることをお勧めします。マイクロソフト社も様々な情報を提供しています。製品自体にも詳細なヘルプ機能がありますし、使ったことがない人は「パワーポインント2007 はじめの一歩」(http://office.microsoft.com/ja-jp/2007/FX102078421041.aspx)などから始めてみてもいいでしょう[注2]。

では、ことばとスライドはどちらを優先させるべきでしょうか。スピーチ(ことばによる発表)では、視覚補助や視聴覚補助(Visual Aids, Audio-Visual Aids)と呼び、あくまでもPowerPoint は補助だという考え方があります。一方、プレゼンテーションと呼ばれるものでは多様な考え方があり、ことばはイメージ(Visuals)を説明するもの、という考え方もできます。また、外国語によるプレゼンテーションでは、狭い意味での言語的能力(語彙、文法、発音など)の不足を補うためにスライドを活用するということもできます。当該外国語の能力は他の人より劣っても、効果的なスライドを作ることによって、プレゼンテーション全体の効果は負けないものを作り上げることも可能でしょう[注3]。

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[1] PowerPoint 以外のプレゼンテーション用ソフトも多数ありますし、Word の1 ページを1 スライドとして使うこともできます。ホームページ作成ソフト(HTMLエディター)でWebページとして作ることもできるでしょう。 [2] プレゼンテーション一般についても、さまざまな情報が流通しています。良くできたプレゼンテーションを参考にしたり、効果的なプレゼンテーションのヒントを得るのもいいでしょう。たとえば、どちらかというと(多くの情報がそうであるように)ビジネスプレゼンテーションが念頭にあるようですが、Prezentation Zen(日本語訳あり)の著者Garr Reynolds氏が運営する同名のサイトなども参考になります。そこからリンクのあるPresentation Tips(http://www.garrreynolds.com/Presentation/)は簡潔にまとめられていてなかなか参考になります。マイクロソフト社のゲイツ氏とアップル社のジョブズ氏のプレゼン力比較などもあるようです(http://builder.japan.zdnet. com/news/story/0,3800079086,20357670,00.htm)。 [3] 発表原稿をすべてスライドに表示して「どうぞ読んでください」とか、発表原稿を読み上げソフトに読ませて録音した音声ファイルを張り付けておいて本番で再生する、というような極端なことはやめましょう。