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言語選択

1.4 トピックを探す

これまで、プレゼンテーションとは何か、その目的、場、聴衆、について説明してきました。既にトピックが与えられたり、特に話したい内容がある場合はいいのですが、授業で何かプレゼンテーションをしなさいと言われて、どうしようかと迷った場合を考えてみましょう。次のような基準が参考になります。

(1)自分が興味ある

(2)聴衆の興味を引く

(3)自分がよく知っている(または、容易に調べることができる)

(4)必要な資料などの入手が可能である

(5)発表の長さ(時間)内で十分に扱える

(6)聴衆の理解が可能である

聴衆に理解可能かどうかは、知識レベルや言語能力によりますが、プレゼンテーションの場合、言葉だけでコミュニケーションを行うのではなく、図表などを用いてわかりやすくすることが可能です。知識のレベルについては、必ずしも、聴衆が知らないことのほうが発表する価値があるとか、知っていることのほうが理解しやすい、という単純な問題ではなく、聴衆が発表内容を理解するのに十分な背景知識などを持ち合わせていて、何か新たな情報提供や主張をすることによって、聴衆の興味を引き理解してもらえるトピックとなるでしょう。

それでは、具体的にトピックを決める方法の例として、まず、いろいろなアイデアを出すためにブレーンストーミングとマインドマップという手法を使ってみましょう。

ブレーンストーミングというのは、もともとグループで問題解決をする場合などに考え出された手法ですが個人でも行うことができます。何らかの問題について思いつくことをできるだけ多く出して、そのあと出てきたアイデアを整理統合したり軽重や関係づけを行います。最初の段階では価値判断をせずに、できるだけ多くのアイデアを出すことがポイントです。質より量というつもりで、ちょっと変かなというアイデアでも出しておきましょう。グループで行う場合も、他の人が出した意見に反対したりはせずに、記録係がどんどん書き留めていきます。

たとえば、地球温暖化というテーマから思いついたことを書き出したのが次のメモです。

このように、いろいろなアイデアが出た中から、自分はプレゼンテーションコンテストという、公開の場で多くの人に聞いてもらうという場と聴衆を考慮して、化石燃料による発電に代わる発電方法の功罪についてプレゼンテーションを行おうと決めるかもしれません。

ブレーンストーミングと同じように、アイデアを出していく際に、マインドマップとかアイデアマップと呼ばれるような関連図を描いていく方法もあります。次の図では、右端に近いところにある「地球温暖化」というアイデアから思いついたことを矢印で連結しています。このような作業を支援するコンピューターのソフトもいろいろ出ています。この図は、無料ソフトのFrieve Editor (http://www.frieve.com/) を使って作りましたが、手書きで十分ですし、そのほうが作業効率がよいこともあります。