1 Professor
Einstein geht zum Essen in die Mensa.  |
教授 / アインシュタイン / 行く / …のために / 食事 / …の中へ / (定冠詞) / 学生食堂 |
アインシュタイン教授は学生食堂へ食べに行きます。 |
応用: |
Essen は動詞 essen から由来した「動名詞」です。頭文字を大文字にすることによって全ての動詞は動名詞になれます。動名詞は皆中性名詞です。前置詞 zum+動名詞は「…をするために」「…のために」を意味します。次の例文を挙げます。
„Der
Rotwein ist zu kalt zum Trinken.“「この赤ワインは飲むには冷たすぎる」
„Das
Warten gefällt mir nicht.“「待たされて嫌ですよ」 |
2 Dort sieht er
Herrn Groß.  |
そこ / 見る / 彼は / …さん / グロース |
そこで、グロースさんを見かけます。 |
語順: |
dort は目立たせるために文頭に置かれています。 |
応用: |
sieht は動詞 sehen の3人称現在形です。動詞 sehen は「見る」「見かける」を意味するだけでなく、「人に会う」を意味することもあります。次の例文を挙げます。
„Ich sehe
ihn morgen.“「明日彼に会います」
„Siehst du
sie am Sonntag?“「日曜日に彼女に会うの?」 |
応用: |
男性名詞 Herr は単数2格・3格・4格の時は、語尾 -n がつき、複数形の全ての格の時は、語尾 -en がつきます。次の例文を挙げます。
„Ich zeige
dem Herrn eine Wohnung.“「その男の方に住居を案内します」
„Die
Herren sind Professoren.“「この男の方々は教授です」
„Sie zeigt
den Herren die Universität.“「彼女はその男の方々に大学を案内します」 |
3 (A) Herr Groß!
Kennen Sie mich noch?  |
…さん / グロース /// 知る / あなたは / 私を / まだ |
グロースさん!僕のことをまだ覚えていますか? |
応用: |
動詞 kennen の基本的な意味は「知っている」で、常に4格目的語をとります。次の例文を挙げます。
„Ich kenne
ein schönes Café.“「よさそうな喫茶店を知っています」
„Kennen
Sie den Herrn?“「その男の方をご存じですか」 |
4 (B) Oh, Herr
Professor! Wie geht es Ihnen?  |
ああ // …さん / 教授 /// どう / 行く / (形式主語) / あなたに |
ああ、先生!お元気ですか? |
ポイント: |
„Wie geht
es Ihnen?“ の es は中性の人称代名詞ではなく、非人称の es であり、形式主語です。この es を中性名詞と入れ替えることはできません。 |
応用: |
話し相手の社会的地位が自分よりもずっと上の場合は、「Herr/Frau + 名字」で呼びかけるのではなく、「Herr/Frau + 称号」で呼びかけるのがふつうです。
次のことに注意して下さい。Professor の女性形は Professorin ですが、Frau Professorin という言い方は使いません。次の例文を挙げます。
„Meine
Frau ist Professorin.“「妻は教授です」
„Guten
Morgen, Frau Professor!“「先生、おはようございます」 |
応用: |
Ihnen は敬意を表す2人称代名詞 Sie の3格です。es geht と人を表す3格目的語は、直訳すると「誰々の調子は…」という意味です。
ドイツでは、du で呼び合っている相手に「お元気ですか」と尋ねる時は、
„Wie geht
es dir?“または „Wie geht’s?“ という言い方になります。 |
5 (A) Danke,
gut! Und Ihnen?  |
ありがとう // 良い /// そして / あなたに |
ありがとう、おかげさまで!あなたは? |
応用: |
この表現の„Gut!“は „Es geht
mir gut.“ を短縮した言い方です。なお、 „Wie geht es
dir?“„Danke, gut!“ はただのあいさつではなく、相手の調子を尋ねる表現でもあります。従って、調子がそんなによくない場合、または調子がよくない場合は、
答えは „Nicht so
gut.“ または „Nicht gut.“ なります。 |
応用: |
„Und
Ihnen?“ は „Und wie geht es Ihnen?“ を短縮した言い方です。 |
6 (B) Es geht.  |
(形式主語) / 行く |
まあまあです。 |
ポイント: |
„Es geht.“ の es は中性の人称代名詞ではなく、非人称の es であり、形式主語です。この es を中性名詞と入れ替えることはできません。 |
応用: |
「イエスかノーか」を答えられない・答えたくない場合は、„Es geht.“ と答えます。
„Wie geht
es ...?“ という質問に対する „Es geht.“ は「まあまあです」を意味します。 |
7 (A) Was gibt
es denn heute?  |
何を / 与える / (形式主語) / (質問を文脈に結びつける語) / 今日 |
今日は何があるのでしょうか? |
ポイント: |
„Was gibt
es denn heute?“ の es は中性の人称代名詞ではなく、非人称の es であり、形式主語です。この es を中性名詞と入れ替えることはできません。 |
応用: |
es gibt とは「何々がある」「誰々がいる」という意味です。es gibt は4格目的語をとります。なお、叙述文でも es は動詞の後に来ることが多いです。次の例文を挙げます。
„Gibt es
in Fukuoka einen Zoo?“「福岡には動物園がありますか」
„Es gibt
hier keinen Professor Klein.“「クラインという教授はこちらにはおりません」
„Heute
gibt es Rindersteak mit Salat.“「今日(の定食)はビーフステーキのサラダ添えです」 |
8 (B)
Schweinebraten mit Kartoffeln.  |
豚のロースト / …といっしょに / じゃがいも |
ロースト・ポークのじゃがいも添えです。 |
応用: |
男性名詞 Schweinebraten は中性名詞 Schwein の複数形 Schweine と男性名詞 Braten からなる複合名詞です。„Schweinebraten
mit Kartoffeln.“ は „Heute gibt es Schweinebraten mit Kartoffeln.“ を短縮した言い方なので、Schweinebraten は男性4格です。Kartoffeln は女性名詞 Kartoffel の複数形です。前置詞 mit は3格を求めるので、Kartoffeln は複数3格です。
次の例文を挙げます。
„Ich esse
Rinderbraten mit Salat.“「私はローストビーフのサラダ添えを食べます」
„Sie isst
Kartoffelsalat.“「彼女はポテト・サラダを食べます」
„Sie kauft
Salatkartoffeln.“「彼女はサラダ用のポテトを買います」
„Ich
trinke Kaffee mit Milch.“「私はクリーム入りコーヒーを飲みます」
„Er trinkt
Milchkaffee.“「彼はカフェオレを飲みます」 |
9 (A) Die
Kartoffeln sind aber fade. Geben Sie mir mal das Salz!  |
(定冠詞) / じゃがいも / …である / 本当に / 味がしない /// 与える / あなたは / 私に / ちょっと / (定冠詞) / 塩 |
このじゃがいもは味がしないなあ。ちょっとその塩を下さい! |
応用: |
Kartoffeln は複数名詞なので、この文の die は複数1格の定冠詞です。この文の aber は、接続詞ではなく、驚きを表す副詞です。次の例文を挙げます。
男性名詞の場合:„Der Wein
ist aber kalt.“「このワインは冷たいなあ」
女性名詞の場合:„Die Suppe
ist aber heiß.“「このスープは熱いなあ」
中性名詞の場合:„Das
Schwein ist aber dick.“「この豚は太っているなあ」
複数名詞の場合:„Die
Kartoffeln sind aber groß.“「このじゃがいもは大きいなあ」 |
応用: |
この文の „Geben
Sie ...!“ は、動詞 geben の Sie に対する命令形です。命令文に使う副詞 mal は「ちょっと…してみて」を意味します。次の例文を挙げます。
„Hören
Sie mal die Musik!“「ちょっとその音楽を聞いてみて下さい」
„Trinken
Sie mal das Bier!“「ちょっとそのビールを飲んでみて下さい」 |
応用: |
動詞 geben には、目的語が2つ必要です。つまり、「誰々に」という意味を表す3格と「何々を」という意味を表す4格です。mir は ich の3格で、Salz は中性名詞なので、das は中性4格の定冠詞です。次の例文を挙げます。
3格・4格目的語が男性の場合:
„Geben Sie
ihm mal den Braten.“「ちょっと彼にそのローストを渡して下さい」
3格・4格目的語が女性の場合:
„Geben Sie
ihr mal die Milch.“「ちょっと彼女にその牛乳を渡して下さい」
3格・4格目的語が複数形の場合:
„Geben Sie
ihnen mal die Kartoffeln.“「ちょっと彼らにそのじゃがいもを渡して下さい」 |
10 (A) Und der
Braten ist zäh wie Leder. Das Schwein war wohl schon alt.  |
そして / (定冠詞) / ロースト / …である / 堅い /…の様に / 革 /// (定冠詞) / 豚 /…であった / ひょっとしたら / もう / 古い |
そして、このローストは革のように堅いよ。この豚はもうお年寄りだったのかなあ。 |
応用: |
ドイツ語では、主語が肉類の場合は、「堅い」に当たる形容詞は zäh ですが、主語がパンなどの場合は、形容詞 hart を使います。
この文の wie は疑問詞ではなく、「…の様に」を意味する接続詞です。wie に続く名詞は1格です。中性名詞 Leder は不定分量を表す物質名詞なので、ここでは無冠詞になっています。次の例文を挙げます。
„Sie
spricht wie ein Kind.“「彼女は子供っぽい言い方をしている」
„Er
läuft schnell wie der Wind.“「彼は風のように速く走る」 |
応用: |
この文の war は、動詞 sein の3人称単数過去形です。当分の間そのまま覚えてください。Schwein は中性名詞なので、das は中性1格の定冠詞です。形容詞 alt は「年寄り」を意味するだけでなく、「古い」を意味することもあります。次の例文を挙げます。
„Das Auto
ist wohl schon alt.“「その車はもう古いかなあ」
ドイツ語では、「お幾つですか」「幾つ?」と尋ねる時には、
„Wie alt
sind Sie?“ または „Wie alt bist du?“ という言い方になります。 |
11 (B) So ein Pech!  |
そんなに / (不定冠詞) / 不運 |
運が悪かったですね! |
応用: |
„So ein
Pech!“ は „Wir haben so ein Pech!“ を短縮した言い方です。Pech は中性名詞なので、ein は中性4格の不定冠詞です。Pech は数えられない名詞であり、目的語としてはふつう無冠詞になりますが、強調しようとする時には、不定冠詞を付けることが可能です。
Pech の反対語は Glück で、ドイツでは「運が良かった」と言う時には、
„So ein
Glück!“ という言い方になります。 |