TOP第15課 関係代名詞/関係副詞 > 1.定関係代名詞

1.定関係代名詞

(1) 定関係代名詞

Ich habe einen Freund, der in Tokyo studiert. (東京の大学で勉強している友人がいます)

上の文は関係文で、「der」は定関係代名詞です。 定関係代名詞 「der」 には二つの働きがあります。 まず二つの文を結ぶ接続詞の働きをします。そして一つになった文のなかで代名詞の働きをします。 次の文を見てください。

1)Ich habe einen Freund. (私に友人がいる)

2)Der Freund studiert in Tokyo. (その友人は東京の大学で勉強している)

どちらの文にも Freund(友人)という名詞があります。
二つの文に共通する名詞の片方を先行詞として残し、残った名詞を定関係代名詞に置き換え、関係文を作り、一つの文にまとめれば、関係文を含む表現ができます。

Ich habe einen Freund, der in Tokyo studiert. という関係代名詞の文は、1)の文が先行詞Freundを含む主文になり、2)の文のFreundを定関係代名詞derに置き換え、2)の文を関係文として、一つにまとめたものなのです。

ここまでの流れをまとめてみましょう。

・関係文はふつう先行詞のすぐ後から始まります。
・関係文では定動詞は文末におかれます。
・主文と関係文はコンマで区切られます。

(2) 定関係代名詞の格変化

定関係代名詞は代名詞として働くわけですから、当然格変化しますし、文法上の性もあります。

定関係代名詞は先行詞と結びついていますので、文法上の性・数を先行詞から受け継ぎます。たとえば、先行詞が女性名詞であれば、関係代名詞は女性になります。
定関係代名詞が1格になるのか、2格になるのかといったこと、つまり定関係代名詞の格は先行詞の格とは関係がありません。
定関係代名詞ではじまる文のなかで定関係代名詞がどのような働きをするかで、定関係代名詞の格は決まります。

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  男性 女性 中性 複数
1格 der die das die
2格 dessen deren dessen deren
3格 dem der dem denen
4格 den die das die

☆イタリック体の箇所は定冠詞と異なります。

☆das とdessen 以外は長めに発音されます。

3.関係文の語順

定関係代名詞ではじまる文は副文となりますので、定動詞は文末におかれます。
また、先行詞と定関係代名詞はコンマで区切られます。

Ich habe einen Freund, der in Tokyo studiert
  先行詞 定関係代名詞   定動詞(文末)
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